50回目のお裁縫会を迎えて御礼の挨拶です。
つながる皆様へ 高木から感謝をこめて
肌寒い季節になってきました。京都はこれから綺麗な紅葉が見頃を迎えますね。
さて笑顔つながろう会が主催してきたお裁縫会&交流会も10月20日で50回目を迎える事ができました。
2011年3月11日に東日本大震災で起きた原発事故の影響で京都に避難した方々の支援を目的に2012年7月から避難ママ達を中心に笑顔つながろう会を立ち上げ、当初は交流会、食事会をしながら避難したママ達の笑顔がつながる場として主催してきました。2013年の3月にはお裁縫会&茶話会をスタートさせ、ほぼ毎月1回のペースで開催し、これまで延べ1000人もの避難ママ達や子ども達、地域住民、支援者の方々が参加してくださいました。
また毎年3・11には原発事故を忘れない写真展、お話し会を企画。他、キャンドルに火を灯し被災地の復興を祈り、亡くなられた方々のご冥福を祈り続けています。
手作り品の販売、お米お野菜を被災地へ発送、バスツアー、被災地への帰省の交通費補助、避難者相談窓口の開設などの取り組みもしてます。
お裁縫会&茶話会では物作りを通して避難ママも子ども達も笑顔になれ、地域の方々、支援の方々のコミュニケーションの場としていつしか楽しみな日になって行きました。誰が来ても笑顔で受け入れるすぐに溶け込めるなど、流れに逆らう事なく自然に作り上げられた輪がそこにあります。また、避難ママの個々の悩みにも対応し、何が必要で何に困っているかが話せる場としても役立ち生活再建のきっかけにもつながったケースも多くあります。お裁縫会で生み出された手作り品はイベントで販売し、その収益で京都や関西圏のお米、お野菜を被災地に住む方々へ送っています。自分達の心の元気を他の誰かのために役だてるとした仕組みづくりも当会の目的でもあります。
時の流れとともに状況も変わりつつありますが、「継続は力なり」実感します。これからも皆さんと集える場を作り続けていきたいと思います。
最後に
原発事故は収束しておらず、福島は緊急事態宣言が未だに続いています。もたらされた汚染は関東圏にまで及び、
多くの方々が故郷を離れて暮らす決断をしました。
当会は、避難した人々の心に寄り添えるよう、個別の相談、具体的な生活の手助け、お互いが元気をもらったり、あげたりしながら笑顔で暮らせるきっかけになればとの思いでおります。
このつながりを途絶えさせることなく、この国で幸せに暮らすに必要な事柄を拾い集め、時には穏やかで優しく、時には毅然とし力強く進んでいきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。